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コロナは離婚の理由にならない!夫婦の信頼度と幸福度を高める秘訣はコミュニケーションにあり!

ライフシフト
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こんにちは。最近、てっきり幸せな家庭を築いていると信じてやまなかった親友に離婚の相談をされ、びっくりして声が出なかったひなこです。

さて、最近、SNS上では「コロナ離婚」という言葉を頻繁に目にします。

あ…、ここにも発見。あーあ。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出の自粛や在宅勤務が要請され、思うように気分転換もできず、ストレスが溜(た)まる中で家族トラブルに発展、離婚するケースが多いようです。ある調査では40代の男女のうち約4割がコロナ渦の中で離婚を考えた、と答えています。

そこで、離婚に至る原因とそれを防ぐためのポイントをレポートしていきます。

離婚に至る原因は価値観の違いと家事分担の不均衡

コロナ渦において離婚を考える原因はおおよそ以下の点にまとめられます。

男性側
男性側

・育児や家事に協力しているつもり。なのに文句を言われる。

・妻や子供と会話が成り立たない。家庭に居場所がない。

・妻との距離感がわからない。愛されていない気がする。

女性側
女性側

・家事や育児にほとんど協力しないのに、文句は一人前に言ってくる。

・感謝やねぎらいの言葉を全くかけてくれずがっかり。

・色々な面で価値観が違い過ぎて幻滅した。

・一緒にいる時間が長すぎて息が詰まる。

・夫が家にいるときちんと三食準備することになり手が抜けなくてつらい。

うーーーん、これは完全にボタンの掛け違いになっていますね。お互いに不満いっぱい。ここに至るまでに何とかならなかったものか???

自粛生活で一緒にいる時間が多くなったことで、相手の欠点がひんぱんに見えて嫌になったのかな、と想像してしまいました。

逆にコロナ渦において夫婦仲が良くなったカップルも大勢いる!

しかし、逆に夫婦一緒に過ごす時間が増えたことで、これまで以上に夫婦仲が良くなったという報告もたくさんあります。

ある調査によると2020年2月以前と、それ以降で夫婦仲がよくなったと答えた方が30%に及んだそうです。なんと、その数、離婚を考えた人の実に3倍という結果!

この結果を見ると、新型コロナがきっかけで離婚する、とは言えなさそうです。むしろ、日頃から互いに何らかの不満や価値観の相違があって、それが新型コロナ流行に伴う自粛生活をきっかけに、はっきりと表面化してしまい、離婚に至った、と考える方が自然です。

となると、夫婦円満のコツは夫婦仲が良くなったご夫婦に聞くしかないですね。

コロナ渦において夫婦仲が良くなった理由

・持病があったり、子どもがいたりする世帯は、在宅勤務になったことで家族間の協力がしやすくなり、仲がよくなった
・夫婦の会話の時間が増え、子どもの教育方針などを話すチャンスが生まれた
・通勤時間が減ったぶん、夫側の家事分担が増えて家庭が円満になった

離婚した夫婦、仲良くなった夫婦、それぞれの理由を並べてみると、同じ出来事に対して全く逆の捉え方をしていることがわかりますね。会話(コミュニケーション)がきちんと夫婦間でとれていたかが大きな違いのような気がしました。会話すれば、たとえすれ違いがあっても修復できますものね。車のメンテナンスと同じで、症状が小さいうちに手を打つことに努めることが秘訣のようです。

コミュニケーションをとることは共同生活の基本。

内閣府・経済社会総合研究所の調査によると、これまでの実証的研究から、「結婚や配偶者の存在は幸福度を引き上げる」ことがわかっているそうです。(参照:内閣府 社会経済研究所HP「幸福度研究について」夫婦のコミュニケーションは夫婦関係の満足度を高めるという研究結果もあるそうです。たとえ夫の月収が大きくダウンしたとしても、夫婦間の会話が増えれば、妻の満足度は維持できるそうですよ!「お金が縁の切れ目」ではないのです。

何も言わないで「察してほしい」はルール違反!

夫婦は近い存在なだけに、つい遠慮がなくなって、不用意に相手を傷つけたり傷つけられたりすることがあります。また、一緒にいる時間が長いほど、相手の性格や特徴がわかり、「言わない方が得策」「言わなくてもわかって欲しい」と思ってしまうかもしれません。

でも、それ間違いです!

もともとは他人同士「夫婦だから味方なのは当たり前、言わなくてもわかる」はコミュニケーションの怠慢で、仕事上のやり取りのようにちゃんと言葉にしなければ伝わるものも伝わらなくなります。そのために、常に相手の状況を見て、それに合わせて声をかけるタイミングや言い方を調整することは必要な行為なのです。

「負の感情をともなうもの」こそ話し合えているか?がポイントです

一般的には、女性は伝える努力を怠り、男性は聞き入れる努力を怠ることが多いそうです。あなたは嫌だなと感じた相手の言動を、しっかり嫌だと相手に伝えていますか?相手から嫌だと言われたあなたは、それを聞き入れ、謝罪や改善をしているでしょうか?

仲が悪くなった夫婦は会話を苦痛に感じている場合が多いことは想像がつきますが、そういう時こそ積極的に話しかけ、自分の思いを率直に伝える努力が必要とされているときです。

夫婦関係で大事なのは、お互いの変化を見逃さず、それをシェアし合うことです。そのためには自分自身の変化をまず自分が気づくこと。そしてそれをパートナー伝えること。それができる人は、相手の変化も敏感に感じ取ることができ、言葉にしやすくなります。

コミュニケーションで守るべき大事なポイント、態度

コミュニケーションのとり方にはいろいろな大事なことがありますが、ここでは夫婦が話し合う際に大事なポイント、態度をまとめました。

コミュニケーションで守るべきポイント(日頃からできること)

  • 話し合いをする前に“ファクト”を提示する準備をしておく。(自分に課せられている仕事、担当している家事や育児、必要な付き合いなど、実際にしていることを明確にする)→感情的にならず解決の近道になる。
  • 知らされた相手の“ファクト”(作業や仕事)を知り、それをリスペクトしあう。上から目線のダメ出しは厳禁。相手の趣味嗜好(しこう)に関しても同様。
  • 日頃から「子育て」「介護」「マイホーム」「今後のキャリア」など大きなテーマについて、意識的に夫婦で話し合うようにする。
  • 自身の言動や立ち振る舞いを日頃から自己分析する。→言葉はその人の価値観そのもの。自分の言い方の癖や不快になるポイントを知れば、トラブルを事前回避する方法も生まれ、互いに感情的にならずに済む。
  • 自分は何が不安で、相手に何を求めているのか。問題に直面してからではなく、あらかじめ考えておく。→実際の話し合いの時に心の余裕が生まれる。
  • 普段から夫婦で夫婦間の心配事の優先順位をつけておく。→夫婦で同じ感覚でトラブル回避に取り組める、

コミュニケーションで守るべき態度(話し合う時の態度)

  • 「自分はあなたの敵ではない。一緒に問題を解決するパートナーだ」という心持で話し合う。→対面だと感情的になってしまうと思うなら、メールなど文章にして伝えるのも手段の一つ。二人の心が正面から向き合って話し合うことが一番大切。
  • 「共感・接近」につながる言動を心がけ、「威圧」「無視」につながる態度は封印する。→話し合いで特に大切なのは、笑顔とアイコンタクト、それに相づち。しぐさや表情、アイコンタクト、声の調子や沈黙、身体の接触、相手との距離や位置関係、服装などといった非コミュニケーション(言葉以外の情報)もコミュニケーションの一種です。
  • 既に話し合いにならない状況の時は第三者を入れて話し合う。→例:カウンセリングに二人で通う、パートナーが尊敬する人に相談して、間に入ってもらう
  • 意見が対立した時は柔らかい受け止め方で返答する。→例:「それもそうだね」、「なるほど」「そういう考え方もあるね」など。すると相手が穏やかな気持ちになって、余裕が生まれ、かえってあなたの言い分にも耳を傾けてくれるチャンスも生まれる。

まとめ

出典::明日話せる嗜好品メディア、ルークス

今これを読んでくださっているあなたはニーチェという哲学者をご存知でしょうか?「実存主義」という考え方を発表し、後世に名を残した高名な哲学者です。著書「ツァラトゥストラはこう言った」は今も読み継がれる名著です。

そんな彼が結婚について次のような名言を残しています。

結婚生活は長い会話である。結婚生活では他のことはすべて変化していくが、いっしょの時間の大部分は会話に属する。

解説すると、結婚生活に会話がなかったら、それは殺伐とした味気ないものとなるだろう、お互いを労わり、お互いに成長していく過程において会話は不可欠だ、という意味です。結婚生活における会話の大切さを説いている言葉です。

先にも述べたように、結婚や配偶者の存在は幸福度を引き上げる唯一無二の存在。そして夫婦のコミュニケーションは夫婦関係の満足度を高める力を持っています。

末永く幸せで充実した人生を送るために、できることから取り組んで、二人のコミュニケーションを深めていってください!


ひなこ

50代前半未婚女子。療育関係に長年勤務し2022年春退職。80代の父を介護し看取りました。現在は公認心理師 と専門学校の生物の講師を兼業。アドラー心理学と認知行動療法、女性活躍推進コンサルタントを勉強中です。ここでは様々な生き方に関するお役立ち情報と耳や目に関わることについて発信しています。

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